君と優しさはずるい
第7章 診察
「せな、ベットに横になって」
玲がそう言うが、星菜は俺から離れなかった
「せながそんなに優真に甘えるなら出ていってもらうよ」
あ〜星菜また泣き始めちゃった。ここで俺が出ていってもせなになにか声をかけてもいいけどここは全部玲に任せる
「今は泣く時間なの?頑張る時間でしょ?」
「ヒクッ…さっき頑張った…グスッ…ヒクッ…泣」
「さっきはさっき今は今、頑張れないなら本当にお兄ちゃん外に行ってもらうよ」
玲はとりあえず星菜が俺とくっ付いていると甘えるから引き離して、星菜をベットに座らせた
「でどうするの?」
「ヒクッ…グスッ…ヒクッ…泣」
星菜は本当は嫌だ帰りたいって言いたいはずだけど今そんなこと言ったら玲がすぐに俺を外に出すのをわかってるから言えないんだよな…、でも心がまだ頑張るってならないから何も言えず泣く事しか出来ない
「泣いてるだけじゃ分からないよ。せなはどうするの」
星菜はただ下を向いて大粒の涙を流した
「わかった。優真ちょっと外で待ってて」
このままだったらただ星菜は黙って泣いてるだけだもんな。俺は玲の言うことに従った
「星菜またあとでね?」
俺はそう言うと椅子を立って外へ出た。
俺が外へ出る時星菜は真っ赤に腫らした目をこちらに向けて心が痛くなった。
でもこれも星菜のためだから