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レシピェール誕生物語

第9章 さちこ(さ)とレシピェール(レ)対談

さ)まず、川端の一番のアピールポイントは、プロ料理人で、本職のイタリアン以外にも世界中のいろんな料理を作れるってことね。

レ)違うわよ!アタシの一番のアピールポイントはこのたくましい上腕二頭筋よ!

さ)あんた、基本的に二の腕は長袖の服で隠してるでしょ!

レ)服越しでもわかるでしょ。仕方ないわね、じゃあ、自慢の大腿四頭筋でどうかしら?

さ)筋肉自慢は今はいいから!よそでやって。とにかく料理よ!

レ)あら……料理教室とか開いたほうがいい?

さ)いや、いらん。えーと、話を元に戻していい?まずは、『美食家』のめきゆさん。

レ)作るプロ×食べるプロ、のプロフェッショナル同士。なかなか濃いお話が出来そうね?

さ)そして、特技が、家事全般のシェリーさん。

レ)家事全般が特技ってことは、当然、お料理もするわよね。しかも趣味が節約らしいから、節約レシピとかも詳しそうよ。いろいろ話を聞いてみたいわ!

さ)あんた、仮にもプロでしょ!話、聞く側なの?

レ)プロはね、常に研鑽を忘れないのよ。どんな時でも、どんな場所でも、常に学ぶ姿勢は大切よ!

さ)まぁ、そうね。で、最後に、料理未経験の千代さん。

レ)めきゆさんに手を見られたときに「問題外。あなた、料理したことないわね」って言われてたハンコック似の娘さんね。

さ)職業がシェフで料理が特技の川端と、料理が全くの未経験な千代さん。一見、対極の立場にあるように見えて、意外と、関わってみると面白い化学反応を起こすかも!?とか…。

レ)たまたま今までが未経験なだけで、案外、一緒に料理をしてみたら突然覚醒してアタシ以上の料理上手になる才能を秘めてるかもしれない?!とか…。

さ)そうそう。意外な組み合わせの確変を見てみたい、的な。

レ)選べないわね。誰の隣になっても、楽しそうよ。

さ)で、迷い過ぎた挙句、スマホのアプリでルーレットを作って、回してみた。

レ)スマホって、便利よね。

さ)10回まわして、一番多かった人にしようと思って。

レ)回したら、最初に3連続で千代さんが当たって、これ、10回も回さなくてもいいじゃんってなって。

さ)そうそう。で、千代さんに決めた。

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