キス魔は浴衣で燃える
第2章 2.到着
「おおお、すごーい!」
部屋に入った俺の第一声は、なんの芸もない単純な感想。だけどそれが一番わかりやすいと思うほど、その部屋はわかりやすくすごかった。
「気に入った?」
「もちろん! 最高! 慶人と人生に感謝したい」
全力で喜びを表現する俺に、慶人だけじゃなく案内してくれた仲居さんまでくすくす笑っている。
いたことを忘れたわけじゃないけど、それよりも興奮が勝ってしまった結果がこれだ。
ちょっと恥ずかしかったけど喜びは本物だし、もう一回嬉しさを噛みしめて部屋をぐるっと見回してからお茶を淹れてくれた仲居さんに簡単な説明を受けて、「ごゆっくり」という言葉とともに二人きりになった。
それを、待ってた。
「慶人ありがとう大好き!」
仲居さんが部屋から離れただろうタイミングを狙って、抑えていた喜びを爆発させて思い切り慶人に抱きつく。
それをすんなり受け止め、抱きしめてくれる慶人がいかに男前なことか。
部屋に入った俺の第一声は、なんの芸もない単純な感想。だけどそれが一番わかりやすいと思うほど、その部屋はわかりやすくすごかった。
「気に入った?」
「もちろん! 最高! 慶人と人生に感謝したい」
全力で喜びを表現する俺に、慶人だけじゃなく案内してくれた仲居さんまでくすくす笑っている。
いたことを忘れたわけじゃないけど、それよりも興奮が勝ってしまった結果がこれだ。
ちょっと恥ずかしかったけど喜びは本物だし、もう一回嬉しさを噛みしめて部屋をぐるっと見回してからお茶を淹れてくれた仲居さんに簡単な説明を受けて、「ごゆっくり」という言葉とともに二人きりになった。
それを、待ってた。
「慶人ありがとう大好き!」
仲居さんが部屋から離れただろうタイミングを狙って、抑えていた喜びを爆発させて思い切り慶人に抱きつく。
それをすんなり受け止め、抱きしめてくれる慶人がいかに男前なことか。