キス魔は浴衣で燃える
第1章 1.お誘い
「いいよ、わかった。じゃあご奉仕してもらおうじゃないか」
「お、わ、いや、だから、そういう意味じゃ」
最初の頃の恥じらいはどこへ行ったのか、するすると慣れた手つきで俺の服を脱がせる慶人は、煽るように首筋に顔を埋めてそこを舐め上げてくる。
「ぅあっ、あ、けーとさん、マジでそういう意味で言ったんじゃないって……んんっ、ね、指……っ」
「そういう意味にしとけ。大丈夫。お前がご奉仕したくなるようないい旅館予約してやる」
音を立ててそこにキスを落としながら、違う意味でコワイことを囁く慶人に、びくりと体が震えた。それは慶人が挿し込んできた指の動きのせいでもあるし、脅し文句の恐さのせいでもある。
全然大丈夫ではない。
「えええ、そういうノーブルないじめ方は良くないと思うよ! ちょっ、意地になんなって慶人!」
「……意地になんか、なってねーよ、っと」
「っ! ひ、あ、ばか、急にそういうの、なし……っ。いきなり、そんな奥……ぅ」
「エロい顔してそんなこと言っても説得力ねーよ、むっつりくん」
いつもは優しくて気遣いの出来る男だけど、だからこそこういう時の頑固さと性急さはとても対処しづらくて。
慣らすのもそこそこに勢いで挿入されて息が詰まった。それから数度様子を見るように抜き差しされて、あとはいつも通り俺が翻弄されるだけ。
それでもかなり強引に中に入ってきた割には「ここ掴まって」とか「大丈夫?」なんて声をかけてくる優しさを見せるから本当慶人には敵わないと思う。こういう時は特に。
そんな風に、一抹の不安を抱えたまま、それでもとても楽しみな旅行の日はとてもあっさりとやってきた。
「お、わ、いや、だから、そういう意味じゃ」
最初の頃の恥じらいはどこへ行ったのか、するすると慣れた手つきで俺の服を脱がせる慶人は、煽るように首筋に顔を埋めてそこを舐め上げてくる。
「ぅあっ、あ、けーとさん、マジでそういう意味で言ったんじゃないって……んんっ、ね、指……っ」
「そういう意味にしとけ。大丈夫。お前がご奉仕したくなるようないい旅館予約してやる」
音を立ててそこにキスを落としながら、違う意味でコワイことを囁く慶人に、びくりと体が震えた。それは慶人が挿し込んできた指の動きのせいでもあるし、脅し文句の恐さのせいでもある。
全然大丈夫ではない。
「えええ、そういうノーブルないじめ方は良くないと思うよ! ちょっ、意地になんなって慶人!」
「……意地になんか、なってねーよ、っと」
「っ! ひ、あ、ばか、急にそういうの、なし……っ。いきなり、そんな奥……ぅ」
「エロい顔してそんなこと言っても説得力ねーよ、むっつりくん」
いつもは優しくて気遣いの出来る男だけど、だからこそこういう時の頑固さと性急さはとても対処しづらくて。
慣らすのもそこそこに勢いで挿入されて息が詰まった。それから数度様子を見るように抜き差しされて、あとはいつも通り俺が翻弄されるだけ。
それでもかなり強引に中に入ってきた割には「ここ掴まって」とか「大丈夫?」なんて声をかけてくる優しさを見せるから本当慶人には敵わないと思う。こういう時は特に。
そんな風に、一抹の不安を抱えたまま、それでもとても楽しみな旅行の日はとてもあっさりとやってきた。