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緋色の罠

第4章 緋の誘惑〜屈辱のストリップショウ

 とうとう下着まで脱がされてしまい、自宅の明るいリビングルームに丸裸で立たされて、目の眩むような屈辱と羞恥に唇を噛みしめた。
 
 もう、身体を隠してくれるものは何も残っていない。

(どうしてこんなことに…でも…逆らえないわ…)

 固く目をつむり、身体を隠していた腕をゆっくり下した。

「綺麗だ。おっぱいも垂れていないし。乳輪と乳首は美しいピンク色で」
「恥ずかしい…」
「下の毛は薄めか。肌はシミ一つない」
「そんなに見ないで」

 隠すことのできない裸身を、物のように品定めされる屈辱と羞恥。

 今まで経験したことのない状況に置かれ、固く目を閉じて身体を震わせることしかできない。見えなくても、あらゆるところに突き刺さってくる視線を感じる。

「ユリさんいくつでしたっけ」
「…今年で三十路です」
「そうは見えない。お子さんがいないせいかな。それとご主人とセックスしてないのも」
「!!どうしてそれを」
「あなたを見ていればわかります。可哀想に…こんな綺麗で素敵な身体なのに…ご主人はもったいないことをしますね」
「え…?」

 急に優しくなった彼に、わたしは混乱した。

 涙があふれてくる。さっき流した涙とはまったく違う。可哀想にと優しい声で同情されて、思わず心が緩んでしまったのだ。

 無理やり言うことを聞かされているはずなのに。

「ぐるっと一回転して身体を見せなさい。うん。ヒップも張りがあってウエストも締まっている。うちの妻よりスタイルがいい」
「そんなことないです。若い頃より太ってしまったから」

 わたしは…何を言ってるんだ。まるで、今、恋人に話しかけている気分になった。しかしそれも彼の次の言葉で凍り付いた。

「それじゃあ、あなたがいじめられて喜ぶ人かどうか確かめてみましょう」
「え…」
「立ったままで足を大きく開いてください。それから、自分の指であなたの足の間にある大事な部分を拡げて、僕に見せてください」

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