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高校生の闘病日記

第16章 12/22 熱

12/22(木) 20:00


あれから夜の回診で起こされるまでずっと寝てた。


誰かに名前呼ばれてる気がして目開けてみたら、
目の前に佐々木先生と木村先生が2人揃って立っててびっくり。

入院してるの完全に忘れてた、、、


「「入院嫌だ!」って暴れたって聞いたよ〜〜」ってちょっと笑いながら佐々木先生が話しかけてきたけど、


2人の顔と雰囲気から、
きっと何か私に伝えることがあって、

それはあまり良くないことなんだなって察した。


なのに、他愛もない話ずっとしてきたから、


「先生。なにかあるなら早く言って欲しい」って自分から聞いてみた。



そしたら、驚いたような顔しながら、

「ごめんごめん。ちょっとね、今日の検査結果がね、昨日の数値から一気に悪くなっててね。
からだ楽にするために、またちょっと入院してもらわないといけない。」って。


分かってたことだけど、実際に先生の口から聞くとやっぱりショックで、

「うん。。。」とだけ答えるのが精一杯だった、、


「先生たち、いっちゃんのからだに必要な検査や治療はしなきゃだけど、でも、必要のないことは絶対にしない。良くなるために必要なことだけ。これは絶対に約束する。だから、またちょっと一緒に頑張ろう」って佐々木先生。

「いつでも先生たちがついてるから」って木村先生も。


そんなこと言われたら、嫌でも頑張るしかないよね、、


嫌だよ、、、
でも、頑張らないと、、。

本当は、イヤだけど、、
頑張るしかないんだよね、。。


いろんな気持ちがぶわ〜って溢れてきて、
それと同時に、涙もどんどん溢れてきて、


「がんば、、、る、、?」ってめちゃくちゃ曖昧な返信しちゃった。



先生たち、看護師さんたちがそばにいてくれて、たくさんサポートしてくれて、良くなるように一緒に頑張ってくれることは身に染みて分かっているのに、

こんなに嫌で、怖くて、逃げたくて、覚悟が決まらないのは、

前回の入院生活から、この先どんな検査や治療が待っているのかを想像できてしまうからなんだろうな、、。


今この場ですぐに頭切り替えられるって感じの状況ではないから、とりあえず今は寝て、起きた後の自分に託すことにしよう。


体調も気持ちも、スッキリ起きれるといいな。

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