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高校生の闘病日記

第17章 12/23 入院2日目

木村先生が部屋から出て行って、集まってきてた看護師さんたちも出て行ったけど、1人の看護師さんが残ってくれて。



その看護師さんは、前に入院してた時から担当してくれてる人で、「はるちゃん」って呼んでる。
優しくて明るくて、辛い時にそばにいてくれて、お姉ちゃんみたいな人。


私がまた泣きそうになってたら、

「大丈夫大丈夫。ここにいるから。」って手握ってくれて、トントンしてくれて、気持ち落ち着かせてくれた。


「先のこと考えてたら辛くなっちゃった?」って聞かれて、「うん」って言ったら、


「そうだよね。初めてじゃないもんね。」って。

「でもね、いっちゃん?辛い時は辛いって言っていいんだよ。寂しい時は寂しいって言っていいんだよ。自分の気持ちを自分だけで抱えないで大丈夫。そのために私がいるんだよ」って言って、ギューって抱きしめてくれた。


嬉しくて、あったかくて、落ち着けて、
はるちゃんと一緒なら、乗り越えられるかもって、そんな気がした。


はるちゃんだけじゃなくて、佐々木先生、木村先生、他の看護師さんたち。みんな私が良くなることを願ってくれてて、そのためにいろいろ考えて、動いてくれてる。

そう思ったら、頑張るしかないなって、ちょっと力が湧いてきた。


また頑張る。

元気になった姿みんなに見せたい。

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