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いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る

第3章 藍(禿)…藍影の禿時代…

紅「なぁに?つげ櫛を買って貰えるなら…
藍の為なら何でもするよ!!」

紅は、おいらにキラキラした
眼差しを向けてきた…

おいらは、このキラキラした眼差しに弱い…

藍「…えーっと…
おいらの為に組紐を編んでくれッ!!」

紅「くみひもって、…何?」

藍「知らねぇ!!…ただ…おいらの姐さんも
意中の相手に…寝る間を惜しんでアクビを
しながら嬉しそうに組紐を編んでた!!」

紅「そうなんだ…分かったッ!!おいら…藍の為に寝る間を惜しんアクビをしながら編むよ」

藍「ただ…組紐は冬場に編んだら手が
悴むから暖かい季節に編んだら良いみたい」

紅「そっかぁ…じゃあ約束ね♪」

紅は、おいらに指切りを求めてきた…
おいらも、それに応えるように
お互いの小指を絡めた…

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