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慕情

第30章 泡沫の異変


 それと同時に神楽と泡沫の銀の鈴に
ヒビが入る処か砕け散ってしまった…

「神楽…ごめんね…衣を汚しちゃって…」

 泡沫は神楽に
涙ながらに申し訳なさそうに、そう言うと…

「そんな事は、どうだって良いッ!!泡沫…
今…お前…何をしたか分かってんのか!?」

 神楽は泡沫の肩を掴み、そう言った…

 すると…

「神楽…落ち着け…泡沫…今…
呪詛返しをしたな…誰か心当たりは…?」

 宵闇は泡沫に
目線を合わせ優しく、そう言った…

「宵闇…僕…
吐いちゃった…ごめん…匂いが…
こんな姿…見られたくないよ…うぅ…ッ
僕の事…嫌いにならないで…」

 泡沫は恥ずかしさのあまり…
泣き出してしまった…

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