慕情
第31章 救護班
神楽は、まずい…と思ったが…
時既に遅し…帳の中に入って来た人物は…
「あっ!!父上~!!」
幽蘭は帳の中に入って来た
救世主に歓喜の声を上げた…
幽蘭の父は
全裸になった我が息子を見るや否や…
「神楽殿…これは一体、どういう状況だ?
それに幽蘭…お前は…何という有り様だ…」
幽蘭の父は神楽に説明を求め…
幽蘭の姿を見て呆れ返っていた…
神楽は、それを聞いて…
「これは、これは…
初めまして…?ですよね…?
俺の名を存じて頂き感謝致します…」
神楽は幽蘭の父に一例をしてから…
「どういう状況…とは…?
ああ…まぁ身体検査ですよ…自ら足首を、
へし折り…他に異常がないか…
確めたかっただけなので…」
神楽は二人に一礼をし、
踵を返すと帳を解き…野営を跡にした…