慕情
第38章 惜別…
【惜別…】
老師様は口から血を流し…
地面に倒れ混んでしまった…
「…ッ!!あれ…ッ!?
…俺は…どうして…此処に居るんだ…?
おい…若作り糞ジジイ…
何で…血を流して倒れてるんだよ…?」
神楽の身体も、よろめきながらも…
老師様の傍に行き…声をかける…
「ハハ…ッ…神楽よ…
やっと…幽蘭の術が…解けたか…
全く…お前は…最後まで世話を焼かせて…」
老師様は…初めて神楽に微笑んだ…
「おい、おい…何が、どうなってるんだ…
俺は何も覚えていない…幽蘭…って…誰だ?
そいつが…
老師様を、こんな状態にしたのか…?」
神楽は…思い出そうと、すれば、する程…
目眩と頭痛がしてきて吐きそうになる…