慕情
第43章 小休止…陸
【小休止…陸】
「ああッ!!何が夫婦ですか!?
貴殿様に勘違いをされたまま…
否定する間もなく行ってしまわれた…」
天は嘆いていた…
「おい、おい…
別に否定しなくても良いだろう?
お前って…めんどくせぇ奴なんだな…
それより…月詠の奴…泣き止まねぇぞ…?」
紫仙は天に助けを求めるが…
「なっ!?私の名前は天…ですッ!!
私は、あんたの奥方ではありませんッ!!
わ、私には…」
天は頬を染め…鼓動を乱していた…
「何だ?お前…俺の事は紫仙様と呼べ…
もしかして…
お前さ…意中の相手でも居るのか?」
紫仙は
まだ泣き止まぬ月詠を癒していると…
「うきゃッ、うきゃ、あー、うー、」
月詠は嬉しそうに
天の代わりに肯定し返事したようにみえた