慕情
第44章 救世主
【救世主】
「あ、あのー…老師様…
本日の門番の御仕事は終わりましたので
失礼いたしやす…!?って、あれれー?
老師様…じゃない??」
下級使いである門番は…御勤めが
終了したのか、その小僧は嬉しそうに
甲高い声をして小走りで走ってきた…
「あっ、門番さん…御勤め…御苦労様です」
天まで甲高い声をしてしまった…
「あぁ…
老師様なら、くたばって御陀仏したぜ…」
紫仙は
下級使いの門番小僧に、そう言うと…
「よっしゃ~~~!!
これで、若作り糞ジジイから解放されて
ヤりたい放題だぜ~!!」
下級使いの門番は小さな力こぶを
見せつけ喜びの舞を踊っていた…
この門番小僧も天と同じく紫仙様の
お亡くなりを喜んでいた…