慕情
第52章 再会…
「これは失礼しました…身体が勝手に…
ですが、何か理由があるはずです…」
月詠は鼓動を乱さず上級使いに申し出た…
「フンッ!!理由なんて、どうでも良い…
此処で始末をしておかないと、
こいつは歯止めが効かなくなるッ!!」
上級使いは冷たく月詠に言い放つ…
この上級使いは外見は中性的で
天に似ているが内面は正反対であった…
続けて上級使いは…
「それに、お前…気に入らん…
私の想い人を口説いていたでしょうッ!?」
上級使いは月詠を睨み付け、そう言うと…
「……はぁ…?」
月詠は、これまた本日、
二度目のマヌケな返事をしてしまった…
「惚けるなッ!!
私の想い人は色男で中級使いの門番だッ!!」