慕情
第52章 再会…
【再会…】
月詠は足早に最上階へ…
純白の装飾で【神仏の領域】の紋章が
施されている扉を開くと…
貴女様らしき人と上級使い、幼子がいた…
幼子の鼓動は弱まり身体は傷だらけで
衣は破かれ見るに耐えない…
月詠の母親である貴女様は…
顔を歪ませ鞭を振りかざし…
傍に仕えている上級使いは…
「貴女様…
幼子だからといって手加減はなさらずに…」
と、貴女様に伝えると…
貴女様は鞭を振り下ろした…
「貴女様ッ!!お止めくださいッ!!」
月詠は地を蹴り風を切るように、素早く
舞い上がり貴女様の手首を掴み制した…
「お前ッ!!
何者だッ!?勝手な真似をするなッ!!」
上級使いは月詠を鬼の形相で仁王立ち…