慕情
第55章 悩んだ末に…
それを聞いた朧は…
「えっ?月詠お兄ちゃんも妖魔の一族なの?」
朧は
ぱちくりさせながら、そう聞くと…
「うん、そうだよ…
私は妖魔と神仏の血が流れているんだ…
それから紫仙様から仙力を学んで…」
月詠は
続きは湯浴みをしながら話してあげるね…
と、言うと地を蹴り舞い上がり…
湯浴みの場所へと向かった…
そこは野風呂で硫黄の香りに湯煙が漂い
夜空には星が煌めき…ひんやりと風が吹き…
木々が、さわさわと心地良い…
「さぁ…
衣のままで良いから一緒に入ろうか?」
月詠は朧を抱えて、そう言うと…
「えっ?衣は脱がなくても良いの?」
朧は不思議そうに月詠に聞くと…