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慕情

第8章 仙人の領域(入り口)


 すると
他の仲間達も、やる気が出たようで…

「よぉしッ!!
名家の御息女様に良い所を見せつけるぞぉ」

「それに、たくさん怪しを射止めれば
褒美が貰えるぞぉ!!」

「首席を目指すぞぉ!!」

 熱気が高まる中…

「おい…泡沫…お前さ、この前…
僕なら愛のない相手を選びます…って
言わなかったか…?」

 神楽は小声で泡沫に聞いた…

「うん…僕の場合はね…だけど…
同期や後輩には未来があるでしょ?」

 泡沫は笑って答えた…

「お前なぁ…悲しい事を笑顔で言うな…」

 神楽は泡沫の頬を両手で軽く摘まんだ

「痛いよぉ…分かったから…
もう言わないよ…それよりも僕達も首席を
取られないように頑張らないと…」

 泡沫は
自分の頬を撫でながら…そう言った…

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