テキストサイズ

慕情

第11章 山岳…泡沫


 それを聞いた…王華は…

「えぇ~…そんなぁ…せっかく念願の
六芸大会に参加出来たのに~」

 王華は今にも泣き出しそう…

「うふふ…大丈夫だよ…とは言い切れない
けど六芸大会は正確な判断と精神力…それと
協調性も御偉いさんは見てるからね?
それさえ出来れば開会式には間に合うよ?」

 泡沫は仲間達に教えてあげた…

「そうですよねッ!!
泡沫先輩がそう言うなら大丈夫ですよね!!
皆で乗り越えるぞぉ!!」

 泡沫の言葉を聞いて安心したのか
元気を取り戻した…

「じゃあ…野営班は、キミに任せたよ!!」

 泡沫は同期の仲間に声掛けをした

「キミさ…
絶対、僕の名前を覚える気ないでしょ?」

 と、突っ込まれたが…泡沫は、それには
答えず無言で、その場を立ち去った…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ