慕情
第11章 山岳…泡沫
「い、いえ…泡沫先輩に付いて行きます」
王華は改めて泡沫に伝えた…
「そう?分かった…でも日中は、
そこまで強い怪しは出没しないけど
夜は獰猛な怪しばかりだから気をつけてね?
もし僕達が順調に数多くの怪しを
射止めれば、すぐに戻ってくるから…」
泡沫は前半は王華に伝えて
後半は野営班に伝えた…
すると…
「では、すぐに戻って来なければ…?」
野営班の一人が言ってきたので…
「明け方まで戻って来なければ明日の
開会式は、キミ達、五人だけで参加して?」
泡沫は平然と答えた…
「えっ?開会式に間に合わなければ…」
王華は不安な表情をした…
「僕達、五名は脱落だよ?
すぐに【神仏の領域】に帰還する事になる」
泡沫は淡々と答えた…