慕情
第12章 山岳班
「あれ…?でも、さっきは動いたような
気がしたんだけどなぁ…」
王華は
綺麗な薔薇に近づこうとしたら…
「あっ、王くん…それ以上近づくと…」
泡沫は王華に慌てて声を掛けたが…
王華の足は薔薇の刺に引っ掛かり…
よろめくが、すぐに体勢を整えた…
だが、刻既に遅し…
綺麗な薔薇に触れてしまった…
それを見ていた泡沫は…
「あぁ…これから大変な事になるよ?」
泡沫は涼しい顔で、そう言った…
「うぎゃ~…たすけてぇ~…!!
怪し薔薇がぁ…追い掛けてくる~!!」
王華は必死に逃げ惑う…
何故か怪し薔薇は王華だけを狙ってくる…
「何で俺だけ狙ってくるんだよッ!!」
王華は弓を構えて矢を放った…