慕情
第12章 山岳班
「うふふ…王くん?矢を放って命中させて
無理矢理、図嚢の中に入れてはダメだよ?」
泡沫は
怪し薔薇から逃げ惑う王華に説明した…
「じゃ、じゃあ…
どうすれば良いんですかぁ!?」
王華は
怪し薔薇から逃げながら泡沫に聞いた…
「あれ?王くんは【仙人の領域】に
来る前に〖怪しの書〗を読んでないの?」
泡沫は愉しそうに、そう言った…
「えっ?知りませんよ~?
〖怪しの書〗とは何ですか!?
もう、限界ですッ!!早く助けて~!!」
王華は
汗だくになりながら走っている姿は
優雅さの欠片もない…
「〖怪しの書〗も知らないとは…
王くんは優秀だなぁ…」
泡沫は嫌味ではなく本音を言った…