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慕情

第13章 崖上…宵闇


 宵闇は眉間にシワを寄せ…

「はぁ…お前の、その言動と立ち振舞い…
女になりたいなら六芸大会に参加するな…」

 宵闇は幽蘭に
目も合わさずにそう言った…

 六芸大会は男性のみの参加…
女性参加は失格では済まされず…
処罰される可能性もある…

「えへへ…似合ってるでしょ?
宵闇先輩の事は尊敬してますけど…
あたしの、お慕いしている御方は女の子が
好きって聞いたので…自分の陽物を
切り落としてきちゃいましたッ!!」

 幽蘭の姿は化粧をし耳飾りに首飾り
腕輪に指輪を嵌めて女人の衣を着ていて…

 まるで天女のようだった…

「情けない…
では、何故…六芸大会に参加したのだ…」

 宵闇は頭を横に振り溜め息を吐いた…

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