慕情
第15章 小休止…弐
【小休止…弐】
「ねぇ王くん?
何で怪し薔薇から追い掛けられた時、
僕の所に走って来たの?
もしかして僕の事…好きなの?」
泡沫は、
王華を、からかうように、そう言った…
「はぁ?ち、違いますよッ!!
泡沫先輩の事は憧れであって…
それとは違いますよ…」
王華は拗ねたように、そう言った…
泡沫は、それを聞いて…
「じゃあ…
何で、わざわざ僕の所に来たの?」
泡沫は、またもや試すように聞いてきた…
「だって狡いじゃないですかッ!?
自分だけ涼しい顔をしちゃってさ、
泡沫先輩って意地悪いんだもん!!」
俺だけ汗だくで走り回って…と
王華は泡沫にブツブツと文句ばっかり…