慕情
第19章 ご難続き…弐
(ありがとうッ!!神楽~ッ!!
僕は…嬉しいけど…)
泡沫は頬を紅色に染め…宵闇を
ちらりと見詰め…俯いてしまった…
「おいッ!!神楽…
こんな事して良いのかよ…お前らは…」
宵闇は言葉を詰まらせていた…
「ん…?どうした…俺らが何だって?」
神楽は不思議に思い…宵闇に聞いた…
「お前らは…その…
夫婦の契りを交わしたんじゃ…」
宵闇は気まずそうにしていた…
「……えっ?…アッハッハ…何…?
夫婦の契り…?兄弟の契りは交わしたが…」
神楽は笑い転げていた…
「違う…のか…?
みんな、お前らの噂をしているぞ?
いつも傍に寄り添って仲睦まじく…」
宵闇は言いにくそうに、そう言った…