慕情
第19章 ご難続き…弐
「泡沫…ほら…お前も…宵闇の心臓の鼓動を
聴くように傍に寄り添い仲睦まじく…」
神楽は宵闇の甘々な台詞を真似て…
くっくっく…ッと笑いが止まらない…
「うん…傍に寄り添い仲睦まじく…だね…」
泡沫も、まんざらでもなく宵闇の胸に、
ピタリと、くっつき虫になっちゃった…
泡沫は続けて誰も聞いてないのに…
「宵闇の鼓動が、トクンッ…トクンッ…って
速くなったり…乱れたりしてる…」
泡沫は自分で言って恥ずかしくなり
目じりや頬を染め…俯いてしまった…
「はぁ~…泡沫も俺をからかうのか…?
恥ずかしいなら…
最初からするなよ…ん…?」
宵闇は…
恥ずかしい…のか…?泡沫に尋ねた…