慕情
第19章 ご難続き…弐
「え…ッ!?えーッと…」
泡沫の鼓動は乱れるばかりで…
それを見ていた神楽は宵闇に…
「はぁ~…宵闇…いい加減…気づけよな…」
神楽は続けて…
「泡沫が、どんな想いで、
お前に腕輪を嵌めたと思ってるんだ?」
神楽は呆れながら宵闇に言った…
そう…腕輪には
ふたつの意味が込められているのだ…
ひとつは永遠…「もう、ひとつは…」
神楽は泡沫に…自分で言えよ?
と、目配せをしたのだが…
「えーっと…」
泡沫は恥ずかしくなり俯いてしまった…
仕方がないので…神楽は宵闇に任せた…
「束縛…泡沫は俺を束縛したいのか…?」
宵闇は泡沫に戸惑いを隠せず確認した…