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慕情

第21章 小休止…参


「えっ?僕…方向オンチ…だったの…?」

 泡沫は今頃、自覚し始めた…

「それで…どんな処罰をされたんですか?
〖怪しの書〗と関係があるんですか?」

 王華は不安そうに聞いてきた…

「あぁ…関係あるよ…色んな怪しを
一人で千体、倒すまで還れない…」

 宵闇は平然と答えた…

「えぇッ!!す、すごい…
一人で千体~ッ!?僕には無理だ…」

 姫利は驚愕した…

「そのお陰で神楽は【仙人の領域】の
地形や怪しの種類は誰よりも詳しいよ?
それから…」

 泡沫は勿体振って…

「それでも反省しなければ…軟禁され
写経を千枚…墨から磨って筆を使い…
一字一句丁寧に書き写す…」

 宵闇は補足した…

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