
アパート
第8章 人間もよう(2)
僕は、派遣社員で工場勤務だ。
最近は、夜勤勤務のシフトになり、各週で昼勤と夜勤を交互に行う。
昼勤のときは、夜家にいるので外で人が会話をしているのが気になるが、夜勤のときは夜いないのでそういうことに遭遇することもなく、わりと穏やかだ。
最近では、僕が夜家にいる時も外での会話はあまり聞こえて来ないので、気持ちも楽になっていた。
あの人達が何をしていても、もう僕には関係ない。上のチャラい男のところには相変わらず彼女らしき女性が頻繁に来ているようで、車のドアが閉まる音とトントントンと階段を上がる足音が聞こえる。もう、他人のことはもうどうでもいいや!って思った。
そんなある日、昼間の勤務から帰宅して食事をした後ビールを飲みながら本を読んでいると、バタンと音がした後パタパタパタパタとサンダルのような足音が外で聞こえ、階段をカンカンカンと駆け上がる足音が聞こえた。
彼女がまた来たんだと思ったが、いつもと足音が違うように感じる。それにあのバタンという音…あれは車のドアの閉まる音じゃなく部屋のドアが閉まる音だ。
気になってドアを開けて駐車場を見てみると、チャラい男の車はあるが、水色の軽自動車は止まっていない。
そのまま沙耶香の部屋を見た。灯りがついていない。沙耶香の車は駐車場にあり、時刻はまだ21時だというのに…。
僕は、急に不安になった。
2階に行ったのは沙耶香だ!
最近は、夜勤勤務のシフトになり、各週で昼勤と夜勤を交互に行う。
昼勤のときは、夜家にいるので外で人が会話をしているのが気になるが、夜勤のときは夜いないのでそういうことに遭遇することもなく、わりと穏やかだ。
最近では、僕が夜家にいる時も外での会話はあまり聞こえて来ないので、気持ちも楽になっていた。
あの人達が何をしていても、もう僕には関係ない。上のチャラい男のところには相変わらず彼女らしき女性が頻繁に来ているようで、車のドアが閉まる音とトントントンと階段を上がる足音が聞こえる。もう、他人のことはもうどうでもいいや!って思った。
そんなある日、昼間の勤務から帰宅して食事をした後ビールを飲みながら本を読んでいると、バタンと音がした後パタパタパタパタとサンダルのような足音が外で聞こえ、階段をカンカンカンと駆け上がる足音が聞こえた。
彼女がまた来たんだと思ったが、いつもと足音が違うように感じる。それにあのバタンという音…あれは車のドアの閉まる音じゃなく部屋のドアが閉まる音だ。
気になってドアを開けて駐車場を見てみると、チャラい男の車はあるが、水色の軽自動車は止まっていない。
そのまま沙耶香の部屋を見た。灯りがついていない。沙耶香の車は駐車場にあり、時刻はまだ21時だというのに…。
僕は、急に不安になった。
2階に行ったのは沙耶香だ!
