
はなことば
第8章 Marigold《年下男子》
あっという間に
3週間という時が過ぎた
仕事から帰って
彼がいるということに
慣れてしまった
親御さんと連絡がまだ取れないのか…
居なくなるのが怖くて
ずっと聞けないまま…
彼もまた
何も言ってこない
心惟「凜夏さん、俺、
そろそろ卒業制作始めなきゃで。
帰るの遅くなるかも。」
凜夏「そうなんだ。家事のことは無理しないで。
自分のことは自分でするから(^^)
ところで卒業制作って何するの?」
心惟「それは内緒です(^^)」
凜夏「えー」
心惟「完成したら見せてあげますね」
凜夏「本当?楽しみにしてる!」
そういって彼は
この1週間
帰りが遅いどころか
帰ってこない日もあった
凜夏「大丈夫かな…」
あまり話せない日々が続いた
そんなある日のことだった
今日はお休みの日_
彼は今日もいない
自宅でダラダラしていると
ピコン!
携帯が鳴った
チャットを開くと
心惟:凜夏さん!お休みのとこすいません!
あの……机の上に茶色の封筒ってあります?
机の上を見ると
A4の封筒が。
凜夏:うん!あるけど?
心惟:うわー!!まじか!
凜夏:ん?大切なもの?
もしかして…今日提出するやつとか?
心惟:はい( ߹ㅁ߹)
凜夏:あらら( ˊᵕˋ ;) 暇だし…持っていこうか?
心惟:え!!!いいの?!
凜夏:うん!ゴロゴロしてただけだし、○○大学着く頃また連絡するよ!
心惟:ありがとう〜( ;꒳; )凜夏さん大好き!!
" 大好き "
か。
ずいぶん軽めな大好きね。
