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はなことば

第10章 Coreopsis《大学生》

〜唯音side〜


翌朝、目が覚めると
隣に彼女はいなかった

リビングへ向かうと
彼女は
上はキャミソール、下はショートパンツ姿だった


李杏「あ、起きた?おはよ。」

唯音「おはようございます…」


正直、目のやり場に困る格好だ
どこに目をやったらいいのか分からない

見たいけど……


李杏「ぐっすり寝れたようでよかった」

唯音「気がついたらめっちゃ寝てました( ˊᵕˋ ;)」

李杏「唯音も…パン食べる?」


彼女はロールパンの袋を取り出すと
1個を手に取ってパクッと1口食べた

彼女の姿はまるでCMを見てるようだった。


唯音「大丈夫です。
俺も…昨日買ったおにぎりがここに。」

李杏「あ、ひとつ言っとくけど、
私、料理できないから。ご飯は基本よろしくね。」

唯音「え?」

李杏「泊めてあげてるんだから、
ご飯くらい作ってよー。」


泊めてほしいと自ら願った訳では無いが
今は彼女と一緒にいたい
と、思ってしまっている自分がいた


唯音「いいですよ。
じゃぁ今日の夜から作りますね。」

李杏「あ、ダメ。夜は出かけるから。」

唯音「出かけるのは夜からですか?」

李杏「うん(^^)」

唯音「じゃぁ、それまで何しますか?」




李杏「……何したい?」




彼女は顔を近づけ
僕に迫った




唯音「近いです……」

李杏「あっ、ごめん(^^)」

唯音「…そんなこと…
…いつも男にしてるんですか?」

李杏「…っ
…してると思う?」

唯音「はい。」

李杏「ひどいなぁ…」


彼女は悲しそうな顔をして
僕から離れた

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