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はなことば

第10章 Coreopsis《大学生》

〜唯音side〜


李杏「はい、唯音の負けーー!!」


ジェンガを倒した瞬間
嬉しそうな顔をして大喜びする彼女

それを見て
僕も自然と笑みがこぼれる


李杏「ねぇ、負けたの唯音だよ?
なんで笑ってるの?」

唯音「笑ってないです」

李杏「ニヤニヤしてんでしょ〜?
ほら、顔見せなさいよ」

唯音「嫌ですꉂꉂ(ˊᗜˋ)」

李杏「ほら〜!!」


僕の頬を両手で包み込み
無理やり顔を近づけた


唯音「っ、」

李杏「…どうしたの、、?」

唯音「え?」

李杏「…顔赤いけど?」

唯音「……なんでもないです」

李杏「もしかして……照れてる?」

唯音「照れてないです!!」

李杏「ふふっ…」


彼女は僕の反応を楽しむかのように
僕の唇に視線をやり
顔を近づけた


唯音「っ…!!」


キスされると思った
咄嗟に目を瞑る

顔が近づいてくる気配がした

ドキドキと心臓が高鳴る

その時だった

李杏「……フフッ( -∀-)」

耳元で笑う彼女



唯音「っ!」

李杏「しないよ?するわけないでしょ?」

唯音「もう…李杏さん!!」

李杏「あぁー!!!」

唯音「っ?!」

李杏「さん付けんなって言ってるでしょ?
罰ゲーム、何にする?」

唯音「何にするって言われても…」

李杏「じゃぁ考えとくね」



ニヤッとして彼女は
その場を切り替えるように立ち上がった



李杏「唯音、そろそろ出かけるよ。準備して。」

唯音「あ、はい。」


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