
はなことば
第11章 Tuberose《男子生徒》
18:00__
武田「大野くん、」
琉雅「はい……」
武田「体調どう?」
琉雅「だいぶ良くなった気がします…」
武田「今日は学校に泊まっていきなさい。
許可が出たそうよ。
並木先生がついてくれるみたいだから。」
琉雅「……分かりました」
武田「薬、ちゃんと飲むのよ。
ここに用意してあるから。」
琉雅「先生、そろそろ時間大丈夫?
娘さんのお迎え。」
武田「あっ、そろそろ行かないと。」
琉雅「俺は子どもじゃないから。
本当に大丈夫ですから。
早く帰ってあげてください。」
武田「子どもがそんなこと言って(^^)
でも、ありがとう。
並木先生にも伝えておくから。」
.
武田先生が帰ったことを知り
私は保健室へ向かった
ガラガラ
琉雅「あ、やっときた」
羽琉「起きてたの?」
琉雅「来るの遅い( `-´ )ずっと待ってた!」
羽琉「ごめんごめん、…食欲は?」
琉雅「んー、あんまり…」
羽琉「ゼリーとかでいいから、少しは食べないと。」
琉雅「…それ、買ってきてくれたの?」
羽琉「うん。みかんと…ぶどうと……もも。」
琉雅「せっかく羽琉ちゃん買ってきてくれたし
…食べようかな。」
羽琉「どれにする?」
琉雅「…んー、、もも。」
羽琉「はい。」
ゼリーの蓋を開けて渡すと
大きな口をあけてこちらを見ている
琉雅「あーん。」
羽琉「バカ言わないの。
甘えてないで自分で食べなさい(^^)」
琉雅「……いじわる」
羽琉「…私もゼリー食べよっかなぁ。
ぶどう食べてもいい?」
琉雅「うん、いいよ(。-_-。)」
スプーンでゼリーを
一口すくうと
琉雅「カプッ……」
羽琉「ちょっと!!」
琉雅「ん!ぶどう味うんま!!」
羽琉「もぉ。」
