はなことば
第4章 Chocolate cosmos《元カレ》
飲み始めて1時間_
彩人「そんなことあったよね!
懐かし〜!」
萩花「あの時、彩人がいなかったら
どうなってたことか」
私たちは思い出話に花を咲かせていた
彩人「…卒業して何年も経つけど、
あの頃の思い出は、、
萩花との思い出は、ずっと覚えてる」
萩花「私も……」
彩人「楽しかったよなーあの頃…。
…別れなきゃ良かったって後悔した。何回も。」
萩花「今さら…何言っての。
振られたの…私の方だし。」
彩人「だよな……ごめん。
…でも本当にまた会えて嬉しいんだ」
萩花「……私も嬉しいよ」
目が合って
体感5秒__
彩人が口を開いた
彩人「……っ、危ね」
萩花「っ?…ん?何が?」
彩人「…何でもない。あっ、萩花、風呂入る?」
萩花「借りていいの?」
彩人「うん。俺のスウェットで良ければ貸せるし」
萩花「ありがとう。じゃぁ借りようかな」
彩人「うん。いっておいで」
萩花「うん(^^)」
.
シャワーの蛇口を捻って
身体を洗っていると
さっきの状況がふと頭をよぎった
酔っていたせいもあったのか
彩人と数秒間、目が合った時
心臓の音が脳裏まで響いていた
萩花「彩人…シャワーありがとう。服も。」
彩人「萩花には、ちょっとおっきかったかな」
萩花「もう寝るだけだし、大丈夫」
彩人「もういい時間だし、萩花先寝てな」
萩花「っでも、」
彩人「俺のベッド使っていいし」
萩花「それは悪いよ!大丈夫、床で!」
彩人「いいから使ってて!
俺もシャワー浴びてくるから」
萩花「……うん。わかった。」