テキストサイズ

はなことば

第5章 Primrose《クラスメイト》




翌日の放課後_


先生「櫻井、お前にチャンスだ」


琴葉「なんですか?」


先生「数学の赤点を回避出来るチャンスをお前にやろう」


琴葉「え!!!何ですか!」


先生「1週間後の今日、お前だけの数学小テストを行う!」


琴葉「本当ですか!!って……なんで私だけ?」


先生「ん?……赤点はお前だけだからな。」


琴葉「え、、」


先生「数学の赤点は、このクラスでお前だけなんだよ。担任の俺が数学担当で良かったな。感謝しろよ?」


琴葉「クラスで私だけ……。」



恥ずかしすぎる!!!__



先生「来週までにしっかり勉強しとけよ?」


琴葉「はい。頑張ります!!!」




とは言ったものの…


琴葉「……何がわかんないのか…分かんない」


教室でひとり残り勉強を始めようとしたが
全く進まず…

そんな時、、

あることを思いついた


琴葉「……これしか…ない。」



琴葉は足早に図書室へ向かった



琴葉「……春斗くん…いないのか」



図書室を見回したが、春斗くんの様子はなかった



さすがに昨日、気まづかったしな__



諦めて帰ろうと思ったその時だった



春斗「わっ!」

琴葉「うぁ!!!ビックリしたー!!」

春斗「( ´∀`)ハハハ 驚きすぎだろ」

琴葉「……来てないのかと思った」

春斗「今日もまた空の本?」



意外に普通な春斗くんに少し安心したが、
わたしはまた春斗くんと気まづくなるかもしれない




琴葉「ううん、春斗くんに用があってきたの」

春斗「ん?……俺?
あ、昨日の事だったら本当に……」

琴葉「聞いて。1回、話聞いて欲しい。」

春斗「……わ、わかった。」



琴葉のあまりに真剣な表情に
春斗は口を閉じた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ