テキストサイズ

はなことば

第7章 Sea Holly《兄妹》




虹輝「分かった?」

色羽「こういうことね。ありがとう!」

虹輝「おう」


そう返事をすると
虹輝はベッドに座った


色羽「………ん?もう大丈夫だよ?これで終わり。」

虹輝「うん。」

色羽「……ん?」

虹輝「…」

色羽「…部屋、戻らないの?」

虹輝「あのさ…」

色羽「ん?」

虹輝「色羽って、彼氏欲しいとかある?」

色羽「何いきなり…兄妹で恋バナとかやめてよ。」

虹輝「別にいいじゃん。
本当の兄妹じゃないんだし。」

色羽「ややこしいこと言わないで。」

虹輝「っで?どうなの?」

色羽「…彼氏なんていらない。
彼氏よりも友達が欲しい。」

虹輝「ふーん。」

色羽「もういいでしょ、出てって。」

虹輝「呼んどいて酷いな〜」



そういいながらも
重い腰をあげて
部屋を出ていった



色羽「はぁ…何なのよ」



.



翌日_


色羽「いってきまーす」

虹輝「乗ってく?」


そういって
自転車の後ろをポンポンと叩いた


色羽「乗らない。
兄妹で2ケツとか恥ずかしすぎる。」

虹輝「色羽もチャリ買ってもらえよ」

色羽「卒業したらバイク買うんでしょ?
そしたら自転車もらうからいいの。」

虹輝「あっそ。じゃぁお先。」


その時だった
色羽のカバンをスルッと取り
自転車のカゴに入れた


色羽「ちょっと!!」

虹輝「時間見ろ。俺が持ってってやる。
全力で走らないと遅刻するぞ!」

色羽「は?」


腕時計を見ると
本当に遅刻ギリギリの時間だった


色羽「こんな所で虹輝と話してたからだ( ´ㅁ` ;)」


自転車で先に行った虹輝は
もう見えなくなっていた

慌てて、学校へと走って向かった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ