
はなことば
第7章 Sea Holly《兄妹》
あれから1ヶ月_
私たちは、2人になる度にキスを重ねた
でもそれ以上は
まだない。
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☏プルルルル
色羽「はい。」
家には、色羽と虹輝の2人。
電話は母からだった。
母「色羽?、色羽なの?」
慌てた声色の母は、早口で話し始めた。
母「お父さんがね、出張先で怪我したみたいで
お母さん、今からお父さんのとこ行ってくるわ。」
色羽「え!お父さん、大丈夫なの?」
母「足を痛めたみたいで、入院するかもって同僚の人から連絡あったのよ。
命に別状ないから安心して。」
色羽「だったら私も…」
母「大阪よ?色羽と虹輝は明日も学校あるし
お母さん1人で行ってくるから。」
色羽「お父さんの詳しいことわかったら
すぐ連絡してよね。」
母「うん。すぐ連絡するわ。虹輝にも伝えといて。」
母は職場からそのまま
父の出張先である大阪に向かった。
虹輝と夜ご飯を済ませ
お風呂からあがると
やっと母から連絡があった。
父は右足の指を複数骨折。
検査入院も含めて
しばらくの間、入院することになった。
母も合わせて
付き添うことになり
1週間は家に帰らないことなった。
それまでは
虹輝と色羽の2人暮らし。
