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デリヘル物語

第4章 take4



僕は再び尋ねた。「……で、それからどうなったんですか?」


「ああ、そうなんだ……。なんと、その二人の少年なんだけどな。再び発見された時、二人とも見た目がそのままだった――つまり、行方不明になった時と同じ年齢で、さらに同じ服装をしていたんだ……」


「まさか、そんな事って……でも、それがこの僕達の事と――今回の件とどう関係するんですか?」


「まあ、焦らず聞いてくれよ高橋くん。驚く事は、さらにここからなんだ……」そう言って谷崎は再びスーツの内側に手を入れて、インナーのポケットを探ると今度は電子煙草のようなものを取り出し、それを咥えた。


そして再びその電子煙草を咥えたまま息を吸い込もうとした瞬間、すかさず僕はそれを光の速さで奪い取り、それもまた地面に勢いよく叩きつけた。その電子煙草のようなものはガシっと音をたてて廊下を転がっていった。僕はそれを無視して谷崎に尋ねた。


「……で、その驚くべき事ってなんなんですか?」


「ああ、それからな。地元の警察がその間、行方不明だった約二十年間、いったい何をしていたのか、二人の少年に尋ねたんだ。しかし、少年達は何も話そうとしなかったんだ。二人とも、まるで貝のように口を固く閉ざしてね。二人ともまだ小学生の高学年ぐらいの年齢だったからな、警察もそこまでしつこく聞かなかったんだが……。それから、しばらくして、その少年達の学校でとある噂が流れたんだ。ちなみにその少年達は、小学生として同じ小学校に再び通っていたんだけどな……」


そこで谷崎はゴクリと唾を飲み込むと「んっ……」と、突然何かを思い出した。そして左腕に巻かれた時計のようなものを見ながら「まっ、まずいぞ……高橋くん、もう時間が迫ってきている」と言った、その瞬間、聞き覚えのある音が鳴り始めた。


ピピピピピピピピピピピピピピピ………。


「高橋くん、すまないが、話のつづ――」


と言う谷崎の声とともに僕は、一瞬、意識を失いかけ、気が付くと廊下にいた。僕の部屋の廊下だった。玄関がすぐ目の前にある。


それに、あけみさんもいた。あけみさんは壁に手をついた状態でお尻が僕の股間にあたっている……と言うか、すでに入っていた。そのあけみさんの腰のあたりを僕は両手でもって、激しく腰を振っていた。


「ぼ、坊や……いいっ……。はぁはぁはぁ……」


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