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幽霊の悩み事

第1章 幽霊の悩み事

「だって、困ってる女性がいたらほっとけないじゃん。君だって、僕に助けを求めてきたでしょ?」

『あんた、ばかぁ? 良い霊と悪い霊の区別もつかないの?』


 相沢はるかの話し方は、某アニメのヒロインの話し方と少し似ている。そしてよく見れば髪型も少し似ている。


 相沢はるかとは三日前に出会った。
 僕はただのフリーターなのだが、ある日バイト先の店長から相談を受けた。「息子が毎晩金縛りにあって困っているから助けてほしい」と。


 もちろん僕は断った。なぜ野郎を助けてあげなければいけないのだと。男を助けたところで僕になんのメリットもない。しかし店長の次の言葉で考えが変わった。



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