テキストサイズ

幽霊の悩み事

第1章 幽霊の悩み事

「夜な夜な枕元に、女子高校生の幽霊が出るそうだ」


 それが相沢はるかだった。
 生前は店長の息子と付き合っていたそうだ。生前の彼女の画像を見せてもらった僕は即決断。


「ご安心ください。彼女の悩みは僕が解決してみせます!」


 解決してほしいのは息子の方だと店長は苦笑いをしていたが、僕が幽霊が視える、幽霊と会話することができるということを知っているので、とりあえずは安心したようだ。


 ちなみに除霊はできない。
 ただ幽霊の話を聞くだけ。
 何度かそういう体験をしてきたけど、幽霊だって生きている時と同じように悩み事があるのだ。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ