
幽霊の悩み事
第1章 幽霊の悩み事
『たしかにあの時はあんたのおかげで助かったけどさぁ』
相沢はるかはどうしても気になることがあった。それは店長の息子と付き合っているときに、一度だけ裸の画像を送ってしまったことだった。
彼女は交通事故で死んでからそのことを思い出し、悪用されないか悩んでいた。
事情を聞いた僕は、即店長の息子に伝え、画像を消してもらった。これでもう毎晩金縛りに合うことはないはずだ。そして彼女も成仏―――はしていない。
「他に何か心残りが?」
『お母さんが心配なの……。だってうち、母子家庭だし』
どうやらひとりぼっちになった母親のことが心配で成仏できないようだ。
それから相沢はるかは僕につきまとうようになった。
相沢はるかはどうしても気になることがあった。それは店長の息子と付き合っているときに、一度だけ裸の画像を送ってしまったことだった。
彼女は交通事故で死んでからそのことを思い出し、悪用されないか悩んでいた。
事情を聞いた僕は、即店長の息子に伝え、画像を消してもらった。これでもう毎晩金縛りに合うことはないはずだ。そして彼女も成仏―――はしていない。
「他に何か心残りが?」
『お母さんが心配なの……。だってうち、母子家庭だし』
どうやらひとりぼっちになった母親のことが心配で成仏できないようだ。
それから相沢はるかは僕につきまとうようになった。
