
子供(オトリ捜査スピンオフ)
第3章 転機
この日は小学校の入学式で、翔は小学5年生に進級した。
学校ではいろんな出来事があったはずだが、翔は私には何も話さない。学校が早めに終わった今日は、図書館で本を読まず借りて家で読むから、買い物に付き合うと言う。
私は、翔を車に乗せ、図書館に行った。翔は、借りる本が決まっているようで、一目散に目的の本の棚に行くと、2冊選んで取り出し、カウンターへ持って行った。そしてあっという間に借りて、
「スーパーへ行こ!」
と言った。私は、何か欲しいものがあるのかと思った。
スーパーの駐車場に着いて車から降りると、翔は、手を繋ぎたいと言った。いつもは、歩道を渡るときなど危ないと思う所で私から手を繋ぎ、翔は、渋々応じることが多かったが、自分から手を繋ぐと言い出すのは珍しい。
スーパーでは、ずっと手を繋いで歩いた。それに今日は何故か、いつもよりも楽しそうに見えるし、私に甘えたような素振りも見せる。
私は、買い物をしながら翔がこんな様子を見せることが嬉しかった。なんだか久しぶりに親子という雰囲気を味わった気がした。
学校ではいろんな出来事があったはずだが、翔は私には何も話さない。学校が早めに終わった今日は、図書館で本を読まず借りて家で読むから、買い物に付き合うと言う。
私は、翔を車に乗せ、図書館に行った。翔は、借りる本が決まっているようで、一目散に目的の本の棚に行くと、2冊選んで取り出し、カウンターへ持って行った。そしてあっという間に借りて、
「スーパーへ行こ!」
と言った。私は、何か欲しいものがあるのかと思った。
スーパーの駐車場に着いて車から降りると、翔は、手を繋ぎたいと言った。いつもは、歩道を渡るときなど危ないと思う所で私から手を繋ぎ、翔は、渋々応じることが多かったが、自分から手を繋ぐと言い出すのは珍しい。
スーパーでは、ずっと手を繋いで歩いた。それに今日は何故か、いつもよりも楽しそうに見えるし、私に甘えたような素振りも見せる。
私は、買い物をしながら翔がこんな様子を見せることが嬉しかった。なんだか久しぶりに親子という雰囲気を味わった気がした。
