早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第2章 散歩
ドーナツを連れて河原を歩いていると突然ドーナツがピタッと止まった。
おしっこをする時はすぐに座るが、ウロウロしている。
「ん?うんこか?やべ、うんこ袋補充してきたか?」
ドーナツが外でうんこをする事はほぼ無いから散歩用の鞄に後始末用の袋をいれてあったか怪しい。
母さんが作ったドーナツと食べ物のドーナツの絵が刺繍された袋を開けて確かめているとドーナツがリードをグイッと引っ張り、その拍子に勢い良く橋の下の方へ走り出してしまった。
「バウッワウッ!!」
「うおっ!?ドーナツっ!止まれ!!どこ行くんだよ!?」
急いで追い掛けてドーナツが向かった橋の下へと行くと、なんとドーナツがそこにいた人の足を噛んでいた。
「痛っ!なんだこのバカ犬!!」
「ガルルルッ」
ヤバい!今まで散歩中もドッグランでも俺以外の人間の事を噛むなんてなかったのに!
急いでドーナツを引き離そうと駆け寄り、足を噛んでいるドーナツを抱きかかえる。
「ドーナツッ!止めろ!俺以外を噛んだら駄目だ!わかるだろ?」
宥めて引き離そうとするが言う事を聞かない。
こんなぶりぶりな服を着ていてもドーナツはブルドッグであるだけに噛む力が強い。