早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第10章 ブーム
「…どうしよう…取れない…」
「美羽。焦らなくて大丈夫だから…そこの机の引き出しに何か無いか?」
急いで角の机の引き出しを開けるとハサミが入っていてそれで龍牙君の手首と足の紐を切る事が出来た。
紐が切れると龍牙君に力強く抱き締められる。
「ハァハァ…美羽……ありがとう…」
「ん…龍牙君が大変な事になってるのに…震えちゃってごめんね…わっ…あれ?ンっ」
いつの間にか息の荒い龍牙君に押し倒されていて、唇を奪われていた。
キスがいつもの優しいキスではなくて、荒々しく今までにない雰囲気だ。
「ハァハァッ…あー……美羽…わりぃ…ハァッ…ハァハァッ…離れてくれ……今…優しく触れねぇ…」
龍牙君はそう言って私の上から退いて蹲った。
「龍牙君…?どうしたの?苦しそうだよ…」
「ハァハァッ…興奮…促進剤みたいな薬飲まされて……今……美羽に触ったら……ハァッ…美羽を怖がらせたり……嫌われたくない……」
「平気だよっ…私、龍牙君の事嫌いになんてならないよ
とはいえ、どうしたら龍牙君が楽になるのか分からなくて蹲る龍牙君の背中を摩る。