早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第10章 ブーム
~美羽side~
……遅い。
下駄箱の掃除当番は一番時間かかるとはいえ、龍牙君が全然戻ってこない。
他の下駄箱の掃除当番の人は戻って来ていて、龍牙君がごみ捨てになってしまったとは聞いたけど…
メッセージを入れてみたけど、教室にあるバッグの中から反応していてスマホを持っていないみたいだった。
入れ違いになるかもしれないけど、戻っきた時の為にメッセージを残してごみ捨て場まで様子を見に行く事にした。
教室を出た時だ。
「あれ?姫野さん普通に教室にいるじゃん」
「へ?」
突然違うクラスの男子が私を見てそう言った。
「あ、いや…姫野さんが旧校舎に三年生と入っていったって早乙女君に教えるように頼まれたから…」
「エ!?ちょっと待って?どういう事?龍牙君、旧校舎のどこに行ったの?」
「えーっと…音楽準備室?俺、高校から入ったから旧校舎の事よく知らないけど」
それを聞いて急いで旧校舎へと向かった。
転校してきてから旧校舎に入った事は一度も無くて、音楽準備室の場所が何処かなんて全然分からない。
三階の連絡通報から旧校舎に入って走って端から端まで教室を確認していく。