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早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~

第2章 散歩



家族以外の異性と歩くこと自体小学生以来で…ただ歩いてるだけで心臓がバクバクする。


「そうだ、お名前何て言うのー?」

「名前!?龍牙(りゅうが)!早乙女龍牙だ!」

「えっと…わんちゃんの…」

「えアッ?そ、そうだよな?こいつはドーナツ…メスです」


うわ…やっちまった…くそ恥ずかしい…


「ドーナツちゃんっていうんだぁ!可愛い!早乙女君の下の名前龍牙君って言うんだね、カッコイイ名前だねぇ」

「そ、そうか…?」

「龍牙君って呼んで良いかな?」

…俺が名乗ってしまったから気を遣わせてしまった。

「別に良いけど…」

「私も下の名前で…美羽って呼んで良いからねっ」

「……あぁ」

女子の名前呼ぶとか俺にはハードルが高過ぎる…


とりあえず姫野はめちゃくちゃ可愛い上に優しい。
俺の事怖がらないし…


動物病院に着いて、馴染みの獣医に診てもらう。


「ドーナツちゃんは何ともないね」

「エ?本当かよ!?大人の男に蹴られたんだぞ?」

「うーん、元々丈夫なのもあるけど。断定は出来ないけど恐らくドーナツちゃん反射神経すごく良いから蹴られると思った瞬間に避けたんじゃないかな?骨も折れてないし内臓も元気だよ」

「ドーナツちゃん良かったぁ」

「ふふ…早乙女君もこんな可愛い彼女連れて来るようになるなんてな」

「へあっ!?か…彼女……」

「馬鹿野郎!彼女じゃねぇよ!勘違いしてんじゃねぇ!クラスメートで今日初対面だから!」

この獣医は父さんの高校生時代からの友人で子供の頃からの顔馴染みだから俺を普通の高校生として見てくれる一人だ。

しかしデリカシーが無さすぎるだろ…

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