早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第11章 旅行
売店に向かっていると小さい男の子が俺達の方に向かって走ってきた。
「お姉ちゃん!」
「へ?私?どうしたの?パパとママ近くにいる?」
美羽はしゃがんで話しかけてきた男の子に声を掛けると、男の子は美羽に向かって貝殻を差し出した。
「これあげる!」
「綺麗な貝殻だねぇ、私が貰っちゃっていいの?」
「うん、お姉ちゃんお姫様みたいに可愛いから…大きくなったら結婚してください!えっとねー!今、ママの電話の番号教えるねっ」
!?
こんな小さい子からナンパされてるのか!?
そりゃあ、美羽はめちゃくちゃ可愛いけど一目惚れされるとは。
「えぇー?すごく嬉しいけど…ママの電話番号教えたらダメだよー」
俺は美羽の隣りにしゃがんで美羽の肩に腕を回した。
「…悪いけど、このお姉ちゃんとの結婚は俺が先に決まってるから諦めてくれ」
「嘘だ!お兄ちゃん、絶対魔王だもん!」
「魔王じゃねぇよ…」
「こらーっ!勝手にうろちょろして!うちの子がすいません!ご迷惑お掛けしてませんか!?」
「あ、全然っ!プレゼント貰っちゃって…」
「もう!お邪魔してしまってすいません!ほら!行くわよ!」
「降ろせーっ!お姉ちゃんと結婚するの!」
男の子は母親に抱っこされてつれて行かれてしまった。