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早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~

第6章 放課後デート



~龍牙side~


色々やらかしてしまった…。
せめてもう少し友達作る努力しておくんだった。


ゲーセンの中を見て回っていると、姫野はヒーロー物のフィギアに反応していた。
俺はこの作品を見た事ないが、主人公のヒーローと悪役の2種類のフィギアが景品になっていてヒーローの方が有名なイケメン俳優が役を演じていた事は知っている。


フィギアは変身した姿の方だけど姫野もイケメン俳優好きなんだな…


イケメン俳優と張り合っても仕方ないが、姫野が目を輝かせて見ているとモヤッとする。


「これやってみるね!」


そう言って姫野に繋いでいた手を離されると、ただそれだけで離された手が名残惜しくなってしまった。


……小学生以来初めての友達だからというわけではなく、もう姫野の事好きになってるのか?


恋愛の耐性無さすぎる…


姫野がクレーンゲームをやっているのを見ると、アームが悪役の方で止まる。

「姫野…位置違い過ぎじゃね?」

「へ?全然違くないよ?あー…でもここだとちょっと厳しいかなぁ?」

アームは悪役のフィギアの方へ降りていって一度持ち上げるが呆気なく落ちてしまう。

「あー…そんな簡単に取れないよね」

「この人相悪い鬼みたいな顔してる悪役のフィギア欲しいのか…?」

「うん!放送してた時に遥斗と一緒に見てて好きなの!」


………そうか。姫野ってこういうのが好きなのか!


だから俺……?いや、いくら何でもこんな人相悪くねぇだろ…

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