早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第7章 接近
~龍牙side~
やっと姫野の事誘えた…
なかなか誘い文句が思い付かなかったが、ドーナツの散歩って…ありすが家にいたら絶対一緒に行きたがるよな。
妹付きのデートになりそうで失敗した…
もっとデートらしい事誘えばよかったな。
どちらにしても今日はドーナツの散歩があるから二人で何処かに行くとかは出来ないけど。
ついでに休みの日デート出来るか聞いてみるか。
女子とデートする場所はスマホで調べていて何個か候補はある。
放課後。
校門に差し掛かると姫野は俺の腕の肘部分をちょんと掴んだ。
「手…繋がない…?」
「お…おう…そうだったな…」
俺は姫野の手を握った。
勘違いされないようにという事でこうなったが、人相悪くて良かったと初めて感じる。
姫野と二人で話しながら歩くのも気の利いた会話は出来てないが、だいぶ慣れた。
「ここ龍牙君のお家!?すごい可愛いお家!お花も綺麗に咲いてる」
「あぁ。俺の家っぽくはないよな…ほぼ親の趣味だけど。ドーナツの着替えあるから家の中で待ってて」
「ドーナツちゃんのお着替えあるの?そういえば前に会った時可愛いお洋服着てたもんね」
「俺は別にどうでもいいけど、散歩用の服とかこだわりがあるらしい…面倒だよな」
「そんな事ないよー!色んなお洋服着せてあげるの楽しそう…お邪魔します」
家の鍵を開けてはいると、いつもの様に母さんとありすとドーナツが出て来るかと思ったが誰も来ない。