早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第8章 休日デート
次の日。
デート先が大きい公園という事で早めに起きてお昼のお弁当を作る事にした。
お弁当作りは遥斗まで手伝ってくれる。
「お姉ちゃん見て!大きいおにぎり出来た!」
「本当だぁ、でもそんなに大きいとすぐお腹いっぱいになっちゃうよ」
「龍牙君背とか大きいからいっぱい食べるよ!僕のおにぎりあげてね!中の具も二種類入ってるんだよ」
遥斗も龍牙君の事大好きで、張り切って作ってくれる。
昨日電話でさりげなく龍牙君が好きな物を聞いていて、唐揚げもたくさん入れて、完成したお弁当を持ってデートへと出掛けた。
サッカー観戦の時と同じく駅の改札の前で待ち合わせをしていて、待ち合わせ場所に着くとスマホをいじりながら待っている龍牙君を見つけて嬉しくなる。
「龍牙君おはよー」
「あぁ…荷物多くないか?」
「公園って聞いたからお昼用にお弁当作ってきたんだぁ」
「まじか…すげぇ…作るの大変だっただろ」
「遥斗も手伝ってくれたからそんな事ないよー!遥斗が龍牙君にっておにぎり作ってたからあとで食べてあげて」
「ふっ…それは楽しみだな」
龍牙君は笑ってそう言った。
笑ってる龍牙君可愛い…
龍牙君が笑うところはレアだから朝から見られて嬉しい。
「弁当入ってるバッグ持つ」
「え、大丈夫だよ」
お弁当が入ったバッグは龍牙君に取り上げられてしまった。
「いいのにー…」
「ほら…美羽はこっち持ってろよ」
そう言うと手を繋いでくれて、龍牙君から積極的に手を繋いでくれる事に驚いて龍牙君の顔を見ると頬を染めて反対を向いて照れていて、それが可愛くてまたドキドキしてしまった。