早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第2章 散歩
ドーナツは白いレースのついた服を着てソファで腹を上にして無防備に白目をむいて眠っていた。
「またブサイクな顔で寝てる……」
起こす前に写真でも撮っておくか。
スマホを取り出してカメラを起動させてドーナツの寝顔を写真に撮る。
カシャッ
シャッター音がするとドーナツは飛び起きた。
「ヴーッ!バウッ!バウッ!」
「いててっ!噛むんじゃねぇよ!ふざけんなっ!」
寝顔の写真を撮っていた事か知らないがドーナツは俺の手をがぶがぶと噛んでくる。
「ちょっと何してるの~?遊んでないで早くお着替えさせてね?」
「遊んでねぇよ!ドーナツが噛んで来るんだよ!」
「ドーナツちゃんのお着替え早くすませちゃってね」
「クソっ!ドーナツ!早く着替えやらせろ!俺は腹減ってんだ!」
片手を噛まれたままドーナツの着ている服を脱がせて、家用と何が違うのかよく分からない散歩用の花の飾りのついた服を何とか着せてやる。
ドーナツはずっと俺の手を噛んでいたが、母さんのところへ連れて行くとすぐに俺から離れて母さんのところへ行く。
「くぅーん」
「あらぁ!ドーナツちゃん可愛いお洋服着せてもらえて良かったわね~」
ちなみにドーナツは俺以外の家族を噛んだりする事は一切ない…結構世話してやってんのに俺にだけ懐いていない。